入社式 

 
(令和7年度)
 毎年、新年度の初日に新入社員を迎え入社式を行っています。
 令和7年度の入社式は4月にしては寒空の中、弊社の西棟1階にて、新入社員2名の紹介に始まり、水野社長挨拶、新入社員決意表明、辞令交付、先輩社員から歓迎の言葉、橋口会長から閉会の挨拶の順で行われました。
 入社式後は、社屋前にて恒例の記念撮影を行いました。
 
 

水野社長挨拶 
 
 みなさんおはようございます。今日から令和7年度が始まりました。そして2人の新たな仲間を迎えることとなりました。岡村さんにおいては、既に1月から契約社員として勤めていただいていますが、改めて中居君、岡村さん入社おめでとうございます。また、これから長いお付き合いとなると思いますがよろしくお願いします。
 
 中居君、今日から社会人としての人生がスタートします。おそらく非常に緊張しこの後の決意表明のことで頭が一杯で私の話も上の空かもしれませんが、大きく深呼吸して一旦落ち着いて話を聞いてもらえればと思います。また、岡村さんは既に社会人経験があり、これからお話させていただくことは分かり切っていることかもしれませんが、リフレッシュな新入社員に戻った気持ちで聞いていただければと思います。

 さて、入社式と言うことで社長としてみなさんがこれから社会人として、また、構営技術の社員として心掛けてほしいこと3点をお話させていただきます。この3点は私が社長となってから、毎年の入社式で話していることと同じです。私が社長として新入社員に対する思いは年が経っても変わるのではありませんので、昨年入社された先輩社員は覚えていると思いますが、もし、忘れているのであれば良く聞いていただければと思います。
 
 まず、1点目。
 会社を好きになる、上司を好きになる、同僚を好きになる努力。
 好きで選んだ会社なのだから、好きになることを努力するとはどういうことかと思うかもしれませんが、これから皆さんが実際に仕事に取り組んでいく中で必ず壁にぶつかります。仕事がなかなか進まない、残業時間が増える、プライベートの時間が減り自分がしたいことができない、こんなはずではなかった。といったような状況に陥ることがあります。これは私もそうですし、後ろに座っている上司、先輩も少なからず経験したことがあるのではないかと思います。
 このように自分が思うようにいかない状況に陥ったらとかく人は、何かに責任を転嫁する、何かを悪者にする傾向にあります。こんな状況を作ったのは会社の方針が悪いからだ、上司の指導、先輩の指示の仕方が悪いからだと。そして段々と会社が嫌い、上司が嫌いとなってしまいきます。そして会社を辞めていった社員をこれまでも何人も見てきました。
 そうではありません。会社や上司を嫌いになる前に、まずはしっかりと自分自身を見ることです。会社が好き、上司が好きな人は、悪者を探す前に自分自身で足りないところはどこか、努力すべきところはどこか考えると思います。そうして物事をポジティブに捉え、目の前の壁を一つ一つ越えようと努力していきます。
 そのために、皆さんが会社を好きになってもらえるよう会社は全力で皆さんをサポートします。また、後ろに座っている上司、先輩との普段からの良好な人間関係も不可欠です。上司、先輩の方、やさしく手を差し伸べてください。後ろに座っている上司、先輩の中には意地悪な人はいません。みんな優しい人ばかりですので、安心して頼りにしてください。そして、会社や上司先輩を好きになってください。また、好きになってもらう努力もして下さい。
 
 2点目はよく言われることですが、覚悟を持つということです。
 昨今、新規就職者の離職率が高いと言われていますが、ここに令和3年3月卒の3年以内の離職率が厚労省から発表されたデータがあり、これによると当社が含まれる従業員30~99人の企業規模では、高卒で45.3%、大卒で42.4%と、実に半数近くの新規就職者が3年以内に離職している結果が報告されています。
 この結果を見てある人は、職業選択の自由だから仕方がないよね、時代の流れだから仕方がないよね、今時の傾向よね、と言う人が居るかもしれません。確かに今、テレビでインディードやリクルートなど転職サイトのCMが多く流れていますが、私は古い考え方かもしれませんが、時代の流れだから仕方がないよねと言って流してしまって良いのだろうかと違和感を持っています。
 仕事とは確かに楽なものではありません、しんどいものです。何故なら生きていくために必要なお金は簡単に稼げるものではないためです。
 そのしんどい仕事から退職し逃げることは簡単なことです。
 お二人が、最終的に当社に入社することを決断したのは皆さん個々の決断です。その決断が間違っていなかった。何年か後、年十年か後、はたまた、当社を定年退職する時その決断が間違っていなかった、当社に就職したことに一点の悔いは無しと思ってほしいし、そう思えるような充実した構営技術での人生を送ってほしいと思っています。そのためには、この構営技術で全うしてやるんだという覚悟をもって社会人としての責任を持ち仕事に取り組むことだと思います。
 覚悟を持った人は、先ほどと同様に悪者を探すようなことはしません。
今日からその覚悟を持ってください。
 
 3点目、自分で発した言葉に責任を持つ
 当社では創立記念日11月6日付近に社員総会を開催し、その中で個々に1年の目標を設定し、その目標を全社員の前で発表する場があります。自分の言葉で目標を設定し、自分の口で発表することは誰でもできることです。やはり、社会人として構営技術の社員として大切なことは、自分で発した言葉、ここでは目標になりますが、責任を持つ、つまりその目標達成に向かって努力することです。それが、自分が発した言葉に責任を持つ、ということだと思っています。
 私事で大変恐縮ですが、この2月に還暦までに竜馬マラソンを完走するという目標を達成することができました。この目標を始めて口にしたのは、確か社長に就任する前の最後の朝礼の時に宣言した記憶があります。もし、この目標を私の心の中だけに留め皆さんの前で宣言していなかったら達成できただとうかと思うことがあります。社員に宣言した手前、カッコ悪い姿は見せたくない、言うだけで何もしていないじゃやないかと思われたくない。そのために、休みの日に朝早くから起きてランニングしに行ったこともあります。
 仕事と趣味は違うかもしれませんが、お二人もこれからの人生において仕事の目標とともにプライベートでの人生目標を設定し、それを人に発し、その発した言葉に責任を持った社会人に成っていただきたいと思います。
 
 以上3点、この後に忘れないようにメモに残し、何かあるごとに見返して頂きたいと思います。
 
 さて、入社早々こんな話をするのも如何なものかと思うところがありますが、日本の多くの企業の経営者は理想とする会社づくりに挑戦していますが、納得できる状況に至った企業はほとんどないと思います。当社も例外ではなく、いろいろな課題を抱えながら、理想の会社を目指して日々模索しています。これから中居君も岡村さんも構営技術の一員として、様々な課題を解決していくための議論の場に参加して頂きます。そのような場では、新入社員だから、構営技術での経験がまだ浅いからではなく、新入社員だからこそ我々と違って新鮮な目線で会社を見ることができると思いますし、岡村さんに関しては他社での経験を踏まえた目線もあると思います、ぜひ遠慮なく意見や質問をしてもらい、より良い構営技術を目指すために力を貸してください。
 最後になりますが、これも毎年入社式の最後に新社員の方にお願いしていることですが、私が今年還暦になりました。年齢的に皆さんより確実に早くこの構営技術を去ることになりますが、その際には皆さんからお疲れさまでしたと声を掛けていただき、花束を頂けるよう、長いお付き合いをしたいと思っていますのでよろしくお願いします。
期待しています。頑張ってください。
 以上でわたしからの歓迎の挨拶とさせていただきます。

『周りの先輩方を頼ってください
 中居君は学生生活を終えられ、今日から新たな社会人生活への一歩を踏み出されることとなります。何もかも初めてのことばかりで、不安に思うことがたくさんあると思います。しかし、そんな時は周りにいる先輩方に頼ってほしいと思います。
 何度も質問して申し訳ないと思うこともあると思いますが、わからないことをわからないままにしておくのが1番よくないとことだと思うので、恐れずに、わかるまで何度も質問してください。また、環境が変わり気づかないうちに疲れがたまったり、体調を崩しやすくなったりということがあります。そんな時は、我慢せず、早めに休んでください。
岡村さんは、この会社に慣れてきましたか。繁忙期が終わり時間に余裕ができてきたところだと思います。今後社内イベントがあるので、そのときはよろしくお願いします。

技術1部技術2課 山田 果歩
(入社2年目)

 『大切にしていただきたいこと』
 構営技術コンサルタントは、建設コンサルタントとして技術力を重視し、社会に貢献することを使命としています。
 私たちの経営理念は、「技術力、成果品にこだわり、圧倒的な顧客満足度を創出することで社会に貢献すると同時に、全社員の物心両面の幸福を目指す」です。​この理念のもと、私たちは日々の業務に取り組んでいます。
たとえば、技術3部技術1課では、橋梁、下水道といった社会インフラの調査・計画・設計を担当しています。これらの業務は、地域社会の安全と発展に直結する重要な役割を担っています。
​​ お二人がこれからのキャリアを築いていく上で、大切にしていただきたいことがあります。
「主体的な行動」:​自ら考え、行動する姿勢を持ってください。​
「コミュニケーション」:​チーム内外での円滑なコミュニケーションを心掛けてください。​
「挑戦する心」:​新しいことにも恐れず挑戦し、自己成長を追求してください。
 今申し上げた内容を大切にしていただき、常に前向きな姿勢で挑戦し続け、失敗を恐れず、新しいことにチャレンジすることで、自己成長とともに会社の発展にも寄与することができます。私たちもお二人と共に成長し、より良い未来を築いていきたいと考えています。

技術3部技術1課 藤田 康一
(入社12年目) 

閉会の挨拶(橋口会長)  
 この度は入社おめでとうございます。先ほどから社長・先輩方から歓迎の言葉や構営技術で頑張っていく上での貴重なお話がありました。新入社員当時は実感できなくても一年二年と経験を積むに従い、こういうことだったのかと理解でき、成長していく一助けになると思っています。
 私からは「努力している人は希望と夢を語る」「怠けている人は不満を語り愚痴を言う」ということをお話させていただきます。社会人として日々の生活を送る中で、上司や会社に対して不満を語る自分がいたら、自分の足元を今一度見つめ直してもらいたいと思います。よくよく熟慮した結果、納得ができないことや何故こんなことをしているのか理解できないことは上司や会社に意見として提言してもらいたいと思います。
 経営理念を念頭に、今一度社員の皆さんも自問自答し自己を見つめ直していただきたいです。

入社式の様子

決意表明

辞令交付

記念撮影